2010年2月23日火曜日

2010/02/21 The Final Stage

日曜日は第四回明治神宮外苑学生自転車クリテリウム大会

学生ロードレースシリーズ2009年度シーズンの最終戦。並びに4年の自分にとっての最後のレース。


結果からサクッと書くと、今日は19位でした。


間違いなく日本トップクラスのスプリンターや中長距離系選手が集う、今回のクリテリウム。国際レースでも勝っちゃう様な選手達に自分がスプリント勝負 を持ち込んでも勝ち目が無いことは明白なので、レース展開の中でアタックなり逃げなりのチャンスをひとつひとつ繋いで活路を見出そうとレース前から画策。 正直、完走すら出来るか自分の中では心配で無駄にレース前夜も緊張した。


レース2時間前から固定ローラーでじーっくりとアップ。なんだか普段から脚が疲れている状態で練習しているので、今日みたいにちゃんと調整すると脚に踏んでる感じが無く、ペダルが回るのでなんか不安。調子はいいんだろうけど。

下位クラスで走ってる後輩のレースを気にしながら、こういう風にアップや準備をするのも最後かななんて思いながら・・・準備ばっちりなつもりだったけど、サインチェックでホイールハイトについて文句を付けられたので、スタート直前にとりあえずスドーマンのとこに駆け込んでローハイトのカーボンホイールに交換。助かりました。


集中していたのかわからないが、あっという間にスタートの時間。


スタートして、とにかく集団前方を維持。レースの流れを常に見ながら、自分の行くべきタイミングを伺う。何回かは覚えてないけど、周りの脚が緩んだタイミングで前に出た。すぐに吸収されるんだけど、とにかくイケそうな時は行く。




そんな感じで走ってたら、中盤に順大加藤が飛び出す。すぐに飛び乗って、自分・順大加藤・日大越海・中央堀内・法政青柳での逃げが出来る。「このメンバーなら!!」と思って、躊躇せずに先頭を引いて精一杯粘るけど3kmも走らないでつかまる。まぁさすがにこのメンバーは危険だから逃がさないよね。



その後も決定的な動きにはならなかったものの、積極的に上がっていった。画像を見返してみると思うと、すごいメンバーを率いてるな・・・↓




ラスト周回に差し掛かる時に明治湯浅が猛烈に加速。順大加藤も同調。自分も無意識に追いかけ、意図したわけではないが千葉県民ラインが完成。一拍置いて「これが最後だ!!」と思って踏んだ。結果、集団からちょっとリードはしたみたいだけど、集団を縦に伸ばした程度の効果だったみたい。



最後のUターンコーナーでクラッシュがありそれに少しだけ引っ掛かったのもあり、最後は先頭のスプリント争いに全く絡めず。14位ゴール。中間ポイントを持っていなかったので、最終結果は19位。クラッシュに怯んだのが、少し残念。まぁ、逃げを打った直後にあの中でどうこうはさすがに厳しかっただろうが。


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結果が全ての競技の世界に身を置いている以上、結果以外に価値を求めるのもどうかと思うが、いつもと同じ様な結果だがレースの中身は充実していたんじゃないかなと振り返ってみて思う。

MTBレースしかまともにやった事の無かった自分が、大学に入って学連ロードに脚を踏み込んだ時には、上級生の選手達は全員バケモノみたいに強 く、後ろについていくことすら出来なかったし、近くで走ることに畏怖の様な感覚を覚えた。以前の自分が今日のこのクラスのレースに出て、レース展開に絡む とかいうのはとても空想の世界でしか無かった。

でも、今日のレースは(自己満足に過ぎないかもしれないが)そんなバケモノだと感じていたレベルの選手達と同じ集団で走り、恐れる事無く自分の走りを挑むことが出来た。もちろん勝負には及ばなかったからこそのこの結果だとは思う。だけど、自分が積み重ねたものを再度実感できた。

そして、何よりレースを楽しむことが出来た。真剣に。言葉では表すのが難しいけど、ものすごい心の高揚感をレース中に覚えた。最高のライバル達と過ごせた本当に楽しい40分間だったと思う。

この時間を味わう為に、日々の練習があるんだよななんて当たり前のことを感じたり。

もっと言えば、この大学の4年もかけて、ここに立ってるんだな・・・なーんてカッコつけてみたり。

でも、本当にその通りなんだろうな。

そして、この4年間、自分を支え続けてくれた人達がいたからこそ、ここまでこれたのだろうな。

一緒に戦ってきた学習院チーム。
今日もわざわざ応援に来てくれた方々。
レース中に怒鳴りあった選手達。

その全ての方々と関わって来た時間が、自分が感じる喜びを作っているんでしょう。

本当にありがとうございました。
皆さんがいてくれたからこそ、自分が心からレースを楽しむことが出来ました。

後輩達の描く目標の一部として、自分の姿を置いて頂ければ幸いです。

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年間を通しての最終ランキングは次の通り。(暫定版)
 自分は11位!! 西薗の才能と努力の前には自分の結果など霞んでしまうだろうけど、何も無い状態からチームを立ち直して、素晴らしいチームメートとマネージャーとコーチと応援してくださる方々との絆を少しづつ紡ぎながら、最終的に学習院の選手としてこのような結果を残せたことを誇りに思います。

自分の競技生活を支えてくれた大切なみなさんと↓

あ、でも、まだ自転車レースは辞めませんからね。

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