2014年11月14日金曜日

シクロクロスのディスクブレーキは速いのか?


あくまで個人的見解ですが・・・絶対に速いです。

先月C1クラスで優勝させて頂いた秩父CXはコースが難しいことで評判ですが、その際のラップタイムは以下の通り。





途中、石でタイヤカットしてしまい、バイクを交換したんですが、ラップタイムの落ち込みがハンパ無いですね。

PAXCXDISCはSERACのマッドタイヤにディスクブレーキ。
コルナゴはノーマルタイヤにカンチブレーキ。

ならして見ると一周19秒程ラップタイムの差が発生。このタイム差がマッドコンディション下の秩父CXにおける「機材の差」だと思います。周回を重ねる毎にバイクに泥がついたり、ブレーキが利かなくなったりの要因でタイムを失うことはよくあるかと思いますが、ディスクCXに乗ってる間は、機材を気にせずライディングに集中できたのか、学習効果ですこしづつラップタイムが上がってます。これは結構大事なポイント。機材のパフォーマンスがレースを通じて安定。すばらしい。

ディスクの優位性はマッドに限った話ではなくて、先日の幕張CXでもスタート時はディスクで走って、12、3位付近をで最初の数Lapを走りましたが、クリテリウムみたいな展開で途中からロードっぽい乗り味のコルナゴのほうに分があるかな?と思って乗り換えたものの、制動距離が伸びてブレーキングとコーナーでタイムを失ってるのが判ったので、すぐにDiscに乗り換えなおしてしまいました。

ここまでの2レースとちょっとのトレーニングの感覚では、ディスクのほうが扱い易く、慣れ親しんだMTBのイメージの走りに近いので、個人的にはこっちの方が良い。今後もメインはディスクになるかなといった印象。

そもそも乗り物スポーツの大原則として、コンパクトに減速して曲がるってのは基本ですし、二輪スポーツであるならば、ブレーキをきっかけにアクションを起こすと言うのも大事なテクニック化と思うので、制動力の引き出しがあるってのには越したことがないのかなと思います。

こういうことを書くと、ディスク派vsカンチ派の抗争が始まり始まり・・・で「NysやPowelsはカンチだぜ!」みたいな話も出てきては、「じゃあカンチブレーキで、W杯とかプレスティージュみたいなDHセクションをトッププロと同じように下る度胸はあんのか?!」なんて言い争いが始まったり・・・なんて。ちなみに僕はそんな度胸ありません。翌日会社もあるのでディスクにします。

閑話休題・・・カンチで、十分なコースならカンチでいいと思います。軽いし。でも昨シーズンを振り返ると・・・
湘南クロス→開成町は不要だけど、中井はいる。
茨城→あると全然楽。
野辺山→あると後半楽。
富士山→絶対いる。
ミストラル→いらない。
SUGO→絶対いる。

こんな感じでしょうか。これ、去年欲しかったけど、強がってたんだな。きっと。

レース後半、腕というか上半身が固まってきたときにミスしてタイムを失いがちなCX。そこで正確なライン取りに集中できるのは大きなアドバンテージかと。昨年の東北CX@SUGOは下りで下ハンでブレーキを握り締めて、後半には2台ともシューがなくなったのは良い思い出・・・同会場でやる今年の全日本は下り基調なレイアウトらしいので、絶対にいいんだろうな・・・


でもでも、ディスクはストッピングパワーが強すぎる!!とかコントロール性ではカンチが上だなんて意見でもきっとあるでしょう。



そんな方にはお勧めはコチラのVesrahさんのシクロクロス専用のディスクパッド。
(PAXPROJECTチームはVesrahさんからパッドのサポートを頂いてます。)
http://www.vesrah.com/jpn/Bicycle.pdf

シマノの純正パッドはさすがシマノ。レジンでも強烈に止まります。この辺はXTRと同じで本当によく出来てる。対して画像のVesrahのCX用パッドはローターに当たり始めた最初のカッツンと引っかかる幹事が抑えられており、握ってからのコントロール感はFeeling Good。レースでドリフトして急にとまるなんてこともそうそう無いので、シクロクロスで使うスピード域の範囲内にうまく抑えられてる使用感。ディスクで効かないパッドじゃ意味無いんじゃない?と思うかもですが・・・いえいえ、どんなコンディションでも安定的なブレーキのパフォーマンスが期待できるってのがディスクを使う一つのGood Reasonなんじゃないでしょうか。

そんなわけで、いろいろ論争の尽きない、ディスク・カンチ論争・・・細かいことはつべこべ言わず、シクロクロスレジェンドのでんかと佐宗さんと小坂父が使ってて、速いんだから・・・僕みたいな若造が語るまでも無かったのかもしれませんと書いてて思った次第でございます。

僕のプライベートバイクのPAXCXは会場で声を掛けてくれれば乗ってもらってOKなので、お気軽にどうぞ。

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