2011年7月20日水曜日

2011MTB全日本選手権

珍しくレース翌日が休みなので、備忘録的に。 

前週の土曜は富士見にてレースコースの予習。 
ウメさんとジュニアの前田君と山田君が来ていたので、登りの大事な区間を中心に一緒に走らせてもらう。ゲレンデとシングル登りでの変速のタイミングとケイデンスを身体に染み込ませる。熱中症なのと寝不足か目とアタマがいまいちで下りはスムースにいけず。まぁレースになれば、ながれでなんとかなるのでラインだけ決めて終了。 

日曜はロードで4時間。前日の疲労があったみたいで、メディオなんかほどとおい状態。峠の登り返しとかでモガキをいれてレスポンスを良くするイメージで走って終了。パワーは期待できないし、今見返しても気分が悪くなるので、練習後はガーミンすら見なかった。 

月曜から木曜までは朝にテンポ走or3分程度の登りのインターバルを入れてレースの強度に身体を馴らさせて、仕事から帰ってきたら回復走をやってコンディションを整える。大体1.5時間/日くらいな量で練習。風呂とストレッチの時間にコースを何度も頭の中で走ってイメトレ。イメトレしてると大体寝てるんだけどw 

金曜日は会社を休んで、午前中は休養&準備。午後から2.5時間のロードワーク。峠をゆっくりと競輪選手の水さんと一緒に流す。直線路でミズさんがもがくと言うのでツキイチで60km/hくらいまで上げてもらって脚を回す。 

土曜は試走。先週走っていたので、極めてゆっくり2.5周。新設箇所以外は、木の根の位置も石の位置もアタマに入っていたので、コースコンディションだけ確認。タイヤの空気圧もサスのセッティングも前の週にやっていたので、何も心配なし。お昼までに走り終えて、身体を休ませる。宿に帰ってからはひたすらレース展開とコース取りのシナリオを作る。昨年の15位より上に行くには最初からガンガンいくしかないので、早い段階でどうすれば15位に潜り込めるか。それを中心に考える。 

レース本番。 

いつも通り2時間前からアップ。かるーく30分回してから、心拍170中盤まですこしづつ上げて、上がりきったら5分間キープ。その後、会場周りの登りを軽く走ってアップおしまい。 

全日本という事でいつもよりビンビンな空気を感じながらスタートラインに。あっというまに15秒前のコールが掛かり、緊張と集中のピーク。 

スタート。相変わらず富士見はスタートが混戦模様。いきなり砂埃の先に倒れてるバイクを見えたりするも、自分は問題なくクリア。4Xコース脇を越えたあたりで、速度が鈍る選手がボチボチ出てくるので自分はそこからがリアルスタート。無理矢理ハンドルと前輪を突っ込んでポジションを得る。多分20位後半くらいでシングルに突入。最初は行きたくても、辛くても何が何でも我慢。出来るだけ脚を使わずにパッシングできる箇所まで耐える。 

コース後半から2周目に掛けて点火。コントロールラインは20位で通過。自分のペースに自信を持って走る。前には3人くらいのパックとその前に合田選手、大江選手のパック。その前はワークス選手のみ。イケるか?自分にはスピードが無いので、ジリジリと詰めていくしかない。シングル登りでごっそりと順位を稼ぎ15位くらいまで浮上。キツイけど、とにかく1年間この為にやってきたんだと言う気持ちが脚を前に進ませる。2周目コントロールラインを15位通過。 

ゲレンデ登りとシングル下りで2人抜いて、13位。自分に「ここまで来た!!我慢!!我慢!!集中!!」とぶつくさ呟きながら、シングル登りへ・・・アウターでゴリゴリ突っ込む!!身体が軽いおかげで重いギアもいつもより軽く踏める・・・なんて思っていたら、アウターローを引っ張りすぎたのか、チェーンジャムで知恵の輪状態・・・この大一番に致命的且つ基本的なミスを犯してしまい、復帰にかなりに時間が掛る。30位くらいまで落ちたのかな?って所で、なんとか復帰。 

いつもだったら心が折れてるトコだけど、1年間また後悔しながら過ごすのかななんてフレーズがアタマを過ぎり、復活。何時辞めても後悔しないように。そんなことを考えて走った。その周回の終わりまでに21位までポジションを取り戻し、館長、ミカミさん、山田君、鈴木さんあたりのラインと合流。さきほどのトラブルで変速がかなり調子悪い。ここは脚で強引にやり過ごす。 

4周目シングルの登りで館長、鈴木選手が詰まっていたので、アタック気味に引き離しに掛かる。こうなったらここのメンツでアタマを取る以外に順位を稼げないので、なんとしてもとの思いで登る。4周目はリードを維持したまま21位で通過。 

5周目は前から落ちてきた数名をパスするもペースアップした館長に最後ばっち捉えられてしまう。背後から小林選手達の気配を感じて恐々としながら踏み続けてリフト下をクリア。ホームストレートを抜けたら、80%で終了。21位のまま終わり。 

3周目までは出来すぎな感があった。あのまま走ってたら、快心のレースだったのに違いないけど、超基本的なミスでギアトラブルを招いてしまい、ものすごく残念・・・まぁ自分のミス。満足の結果かと振り返れば、下りのミス2回。変速ミス2回があったのでいろいろと昨日の自分にあーだこーだ言いたくてしょうがないけど、ただ下を向かずに走れたのは良かった。久々に気持ちの良いレースが出来た。

仕事とかなんとかと言うと、みんな平等の時間の中で生活しながらレースしてるから、アレなんだけど・・・普通の会社より朝早くから始まり、フル残業&勉強ばっかのこの業界で働いてて・・・練習することがどんなに辛くても、全日本まで前向きに取り組んで、頑張ってこれた事はもの凄く自信になった。他人と比較してどうこうじゃなくて、自分の中で。前に進んでこれた事を改めて感じる。諦めないでとにかく続ける事が、こうやって繋がってくる。レースも人生も同じで、どんな状況になってもプロアクティブに行動出来れば、きっと何かを得ることが出来るのかななんて思ったり。 

いつまでレースが続けられるか解らないけど、いつまでも走れる限りはそういったマインドを忘れずに頑張りたい。 

会場での熱烈な応援ありがとうございました。 
VOLCAチーム、その他関東組の方々のサポートがなければ走れませんでした。 
心より御礼申し上げます。